●前夜のことば
三宅晶子 抵抗のまなざし、夜の底を揺さぶる音楽
●再録
原民喜 「アルプスの真昼」
徐京植 毀れた言葉―「アルプスの真昼」に寄せて
高橋哲哉 「不気味な日本人」について
韓洪九 金亨律の生は継続されねばならない (訳 金惠信・鄭栄桓)
●前夜インタビュー
マルティン・ヴトケ 演劇は生存のあり方そのもの ブレヒトを演じる (解題 李孝徳)
リティ・パニュ(映画監督) カンボジア―記憶の再建のために (聞き手 菊池恵介)
●特集座談会
コリン・コバヤシ 徐京植 菊池恵介 李孝徳 高和政
司修 絵の底の人間性こそ問題
水沢勉 ボイス、レームブルック、そしてブロツキイ
小勝禮子 「前衛」と「女性」の亀裂
コリン・コバヤシ 美の境界を越えて生きる現実へ
佐藤泉 島尾敏雄・元特攻隊長の戦争小説
高和政 『神聖喜劇』を読みなおす 東堂太郎における〈正しさ〉とは何か
志村啓子 語りつぐ、ということ―イタリアの抵抗者たち
岩島眞好 戦争と現代のオペラ演出
戸ノ下達也 戦時期の音楽を概観する
池田逸子 林光の音楽2 「原爆小景」から「とこしへの川」へ 今日の音楽を聴く④
早尾貴紀 「政治は抜きで」 パレスチナ、アルカサバ・シアター
●戦争と映画
ジャン・ユンカーマン 『リトル・バーズ』と「『アルジェの戦い』
目取真俊 戦争と私たちの関係
中野英世 戦争についての三つの映画
久保田ゆり 対話のスペクタクル
飯島みどり 戦争映画、その需要と供給
中村一成 ルート181
『ルート181』上映プロジェクト案内
徐京植 西部戦線―二〇〇三年夏 戦争の時代と芸術家 オットー・ディックス4
鎌倉英也 証言者は二度殺される プリーモ・レーヴィと原民喜―ドキュメンタリー・カメラの背後④
●資料
ビアンカ・グイティッティ=セラ、ヴァルテル・バルベーリス プリーモ・レーヴィの思い出
◆カラー口絵
古居みずえ パレスチナ・故郷を追われた女たち
●再録・三読⑤
濱口國雄 「沼の中」「ヤカチ三態」
石川逸子 ふぶきのなかで―濱口國雄の詩に
梶村太一郎 つまずきの石―ドイツと日本・歴史認識の落差
●報告
徹底討論 「反日」とはなにか 韓洪九 王智新 高橋哲哉 徐京植
劉彩品 李秀英さんのこと―「反日」はさらに広く、深く・・・
金鍾哲(韓国『緑色評論』発行・編集人) 人間らしい生に貢献するメディアに
●前夜リレーエッセイ5
出光真子 夜な夜な叫ぶあの声は?
●カメラマン中野英世の1シーン、1カット
●金惠信 植民地主義のイコン
●世界の文化運動から 徳永理彩 「コミュニティ・ラジオ局」(オーストラリア)
●谷岡健彦 EC憲法条約否決の持つ意味
●前夜インタビュー
韓明淑 時代をひらく―韓国女性運動の経験 (聞き手 尹京媛・徐京植)
根津公子 「君が代斉唱」―私は静かに座った (聞き手 三宅晶子・小野祥子)
●連載
中野敏男 ナショナリズムの解禁と植民地主義の忘却 「日本の戦後思想」を読み直す⑤
宋連玉 「許貞淑」研究を阻む南北分断 近現代を生きた朝鮮の女性たち⑤
駒込武 台湾と沖縄のあいだ 台湾史をめぐる旅
君塚仁彦 老頭溝万人坑遺跡 東北アジア・歴史を逆なでする博物館⑤
中西新太郎 すぐそこに近づく戦争を伝えるスリラー 社会の夜の探訪 ミステリー再読⑤
李孝徳 ジェイムズ・ジョイス『ダブリナーズ』 〈場〉なき者たちの刻銘③
●小説
ガッサーン・カナファーニー イードの贈りもの (訳・解題 岡真理)
目取真俊 眼の奥の森 第5回
●前夜書評
『亡国のイージス』
『クラシック音楽の政治学』
『消せないイメージ』
『韓洪九の韓国現代史Ⅱ』
『未来をひらく歴史』
●前夜ブックガイド
●前夜映像ガイド
●編集委員から 〈菊池恵介〉
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