06/10/29 |
第4回 前夜in関西企画 中西新太郎セミナー
■「格差社会」を斬る!
「格差社会」論が横行する中で、いま日本社会では、人間を徹底的に無力にする思想や、差別・抑圧の困難な現実を閉塞させるような言説や表象がいたるところで蔓延しています。
「自己責任」論、「構造改革」、能力主義など、新たな形態の支配・抑圧が進行するなかで、私たちはどう問題と切り結び、抵抗していくことが可能なのでしょうか?
前夜編集委員の中西新太郎さんにお話をうかがい、みなさんとともに考えていきたいと思います。ご参加をお待ちしています!
講師◆中西新太郎さん(『前夜』編集委員)
日時◆2006年10月29日(日)14:30~17:30
会場◆高槻市立総合市民交流センター5F視聴覚室
資料代◆一般1000円、レギュラー・サポーター会員、低収入者700円
連絡先◆黒瀬072-671-4832
主催◆特定非営利活動法人 前夜
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06/10/21 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
■『エドワード・サイード OUT OF PLACE』 上映会&岡真理氏講演会■
このたび、佐藤真監督の作品『OUT OF PLACE』を、上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻の学生が中心となって上映することになりました。
サイードという人生が表象するものを見せてくれるこの映画を多くの方々に観てもらうことで、映画、そしてサイードの人生が描いた希望を共有し、パレステチナの人々にとって魂の拠り所でもあるパレスチナ、そしてパレスチナを通して描かれる、「私たち」にとっての「他者」を想像し、共感したいと私たちは考えています。
さらに私たちの理解と共感を独りよがりなものにしないために、私たちはよい水先案内人を必要とすると考えました。そこで、アラブ文学や映画を語ることを通して、「私たち」に「他者」を想像し、共感することを喚起し続けている岡真理先生に、映画から何かを掴み取るきっかけや、より深い視点から解釈の提示をいただけたらと願い、講演を依頼してご快諾いただきました。4月29日、サイードの友人でもあった大江健三郎氏を招いての初演から、多くの人々の注目を浴びながら、まだまだ鑑賞の機会の多くない本作品を、岡先生とともにみることのできる機会を設けられることを、私たちはたいへんに喜んでいます。中東に関わる学生や研究者だけではなく、広く一般の方々にも観ていただきたいと存じます。
なお、この上映会・講演会は、教育研究プログラム「世界に貢献する地域研究」の活動の一環として、学生中心の取り組みとして実施されます。このプログラムは、文部科学省による若手研究者養成のための拠点形成事業「魅力ある大学院教育」イニシアティブによるものです。
日時◆2006年10月21日(土) (12:00開場/13:00開演)
13:15~ 映画上映
16:00~ 講演会・質疑応答
17:30 終了予定
会場◆上智大学8号館207教室(JR・東京メトロ四ッ谷駅から徒歩3分) →学内地図
参加費◆入場無料、自由席(会場の都合から、満席になった場合は入場をお断りすることがあります。)
定員◆80名(お手数ですが、人数把握のため来場予定の方はご氏名、ご連絡先をご一報ください)
主催◆上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻 協力◆アジア文化研究所
問合せ先◆上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻 「魅力ある大学院教育」イニシアティブ事務局 tel: 03-3238-3755 fax: 03-3238-3690 mail: areastds@sophia.ac.jp
●講演者略歴●
岡真理(おか まり)
1960年東京生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。エジプト・カイロ大学留学、在モロッコ日本国大使館専門調査員を経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科助教授。専攻は現代アラブ文学・パレスチナ問題・第三世界フェミニズム思想。著書に『棗椰子の木陰で』(2006年、青土社)、『彼女の「正しい」名前とは何か』(2000年、青土社)、『記憶/物語』(2000年、岩波書店)など。京都市在住。
●映画についての詳細はこちら→ エドワード・サイード OUT OF PLACE公式HP
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06/8/26 |
前夜連続セミナー2006
「差別と反人権」を問う 第3回
■君塚仁彦×中西新太郎「〈人権〉を取りもどす――教育の地平から」
○日時:8月26日(土)14:00~17:00
○会場:東京堂書店神田本店6階大会議室
○参加費:一般2,000円/前夜レギュラー・サポーター会員・学生 1,500円
○講師プロフィール
君塚仁彦(きみづか・よしひこ)
植民地博物館論・人権博物館論。近著に『平和概念の再検討と戦争遺跡』、論文に「日本における戦争記憶の表象をめぐる諸問題――戦争博物館における展示を中心に」など。
*季刊『前夜』に「東北アジア・「歴史を逆なでする」博物館」を連載。
中西新太郎(なかにし・しんたろう)
社会哲学、現代日本社会論。横浜市立大学教員。著書に『若者たちに何が起こっているのか』(花伝社)、『情報消費型社会と知の構造』(旬報社)、共著『平等主義が福祉をすくう』(青木書店)など。
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06/8/15 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
■朗読劇「平和通りと名付けられた街を歩いて」作 目取真俊/台本・構成 切羽委員会
○日時:8月15日(金)19:00~
○会場:ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線・武蔵関駅 徒歩6分)
○参加費:ケンタウルス会員・一般ともに入場無料
○お問合せ:東京演劇アンサンブル
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06/8/15 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
■「平和のための準備」PART3 <抵抗>の文化をつくりだす
教育基本法「改正」、共謀罪、国民投票法など、「新たな戦前」を想起させる法案の成立が目前に迫っている。そればかりか、防衛庁の「省」への格上げは、「米軍再編」に名を借りた米軍事同盟強化とアメリカの世界戦略見直しに直結している。
この秋は、現憲法下で維持してきた主権在民、平和、基本的人権の尊重が、現政権により全否定されるのか市民の知恵の結集による再生への道を歩み始めるかの岐路に立つ。
「改革」「愛国心」「普通の国」は権力がまき散らす幻想に過ぎない。私たちは、時の権力の志向に抗し、自由と平和、信頼に充ちた市民社会の創造を目指し続けたい。一人一人の英知を集め、語り合い、それを<抵抗の文化>として共有することで、各々の展望を開きたい。
課題は待ってくれない!
○日時:2006年8月15日(火) 13:00~16:30
○会場:日本教育会館 3F大ホール (地下鉄各線神保町駅・竹橋駅・九段下駅より徒歩約5分)
○参加費:一般・1000円、大学生・500円、高校生以下・無料 報告交流会:3000円
<第1部>「抵抗の文化をつくりだすために」
高橋哲哉さん(東京大学教員) 目取真俊さん(作家・沖縄在住) 市野川容孝さん(東京大学教員・司会)
<第2部>「戦争に向かう気分と平和をつくる文化」
松村真澄さん(ピースボート) 綿井健陽さん(映画監督) KP(ラッパー・リユン&フニ)
高橋哲哉さん 目取真俊さん 市野川容孝さん
<第3部>報告・交流会 「実践としての市民文化」
協賛:AALLA、アジア人権基金、教育基本法「改正」反対市民連絡会、シグロ、地球平和公共ネットワーク、ピースボート、ふぇみん 婦人民主クラブ、女政のえん
主催:市民文化フォーラム 連絡先:03-3609-7689/045-317-3325
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06/8/13 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
★☆★☆★SAY-Peace PROJECT主催イベント★☆★☆★
〈抵抗〉のディスコグラフィ ―〈憲法〉を活かす方法を世界に学ぶ―
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世界を覆う、グローバリゼーションの大波。止めどなく広がる、戦争や貧困。
その大波に揺られて、日本でも〈憲法〉が変わろうとしている――。
そんな今だからこそ、耳を澄ましてみよう。
世界の隅々から聞こえる〈抵抗の歌〉に、〈抵抗の声〉に。
【ゲスト】ピーター・バラカンさん(ブロードキャスター)
【日時】8月13日(日)14:00~16:00(開場13:30)
【場所】ライブハウス Studio K(JR中央線高円寺駅南口より徒歩6分)
【参加費】 500円
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★〈音楽〉を通して〈憲法〉と〈抵抗〉をグローバルに考える
いま私たちが向き合ってる憲法「改正」は、じつは世界の〈いま〉とつながってる。
〈グローバリゼーション〉をキーワードに、世界と日本のつながりを浮かび上がらせるとともに、世界の〈抵抗の歌〉に耳を傾けながら、私たちにとっての〈抵抗〉を考える――。
優れた音響・映像を駆使してお届けする、まったく新しい〈憲法〉イベント!!
《プログラム》 (♪…音楽、☆…映像)
14:00 ♪☆【プロローグ】
14:10 ☆【レポート】 by SAY-Peace PROJECT ―〈憲法〉・グローバリゼーション・〈抵抗〉―
14:30 ♪ 【トークライブ】 by ピーター・バラカン ―〈抵抗の歌〉に耳を澄ます―
15:30 【セッション】 by 会場×ピーター・バラカン×SAY-Peace PROJECT
―質疑/会場とのやりとり―
16:00 ♪☆【エピローグ】
《GUEST's PROFILE♪》
★ピーター・バラカンさん★
1951年ロンドン生まれ。ブロードキャスター。ロンドン大学を卒業後、1974年に来日。音楽系出版社勤務を経て、『CBSドキュメント』(TBS)の司会のほか、『ウィークエンド・サンシャイン』(NHK・FM)などラジオ、テレビを中心に、幅広い音楽を紹介している。著書に『ぼくが愛するロック名盤240』(講談社プラスアルファ文庫)などがある。
主催:SAY-Peace PROJECT ★ブログ
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06/7/21 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
■「パレスチナ問題とは何か ~思想としてのパレスチナ~」
○講師: 岡 真理 さん
現代アラブ文学専攻。京都大学人間環境学研究科助教授。元在モロッコ日本国大使館専門調査員
季刊『前夜』に、ガッサーン・カナファーニーの短篇小説を翻訳・解題執筆。
○日時:7月21日(金)18:30~
○場所:四谷・ニコラバレ1階会議室(JR四谷駅麹町出口左前方(徒歩30秒))
主催:東京正義と平和委員会(問い合わせ先:03-5632-4413(石川))
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06/7/15 |
前夜映画セミナー第2回
■ニコラ・フィリベール監督作品 「音のない世界で」上映会■
○日時:2006年7月15日(土) 13時 上映開始 (12時30分 開場)
上映終了後 映画解説&トーク
講師:李孝徳(表象文化論・ポストコロニアル批評) 16時半 質疑応答
17時 終了(予定)
○場所:早稲田奉仕園 50人ホール
○参加費:一般 2,000円/レギュラー・サポーター会員、学生 1,500円
○定員:80名
●作品紹介
「音のない世界で」
監督:ニコラ・フィリベール/1992年/99分/カラー/仏
*1994年ボンベイ国際映画祭グランプリほか多数受賞
・・・・・・〔映画は、〕ろう者の生活や文化が、聴者とは異なりながらも、豊かで、充実していることを、暖かく、丁寧で、繊細なまなざしで映し出すことに努めている。ろう学校に通う子供たちやろう者のカップルの生活を通じ、従来の障害者観からは決してとらえられないろう者独自の生活世界と世界観を見せてくれるのである。/だからこそ、聴者がいかに歪んだ自己像をろう者に投影しているのかが分かってくる。・・・・・・この映画はろう者-聴者の関係を超えて、マイノリティとマジョリティ、社会における「他者」の問題を考えさせる優れた作品になっている。(李孝徳)
*季刊『前夜』5号 映像ガイドより
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06/7/1 |
前夜連続セミナー2006
日本の植民地主義と朝鮮 第1回
マンガ『嫌韓流』と現代のレイシズム
○講師:板垣竜太 (朝鮮近現代社会史。同志社大学専任講師)
○日時:7月1日(土) 18:00~21:00
*『前夜』7号でお知らせした日時から変更になりましたので、ご注意ください。
○会場:代々木区民会館
○参加費:各回 一般2,000円/前夜レギュラー・サポーター会員・学生 1,500円
○講師プロフィール
板垣竜太(いたがき・りゅうた)
朝鮮近現代社会史。同志社大学専任講師。メディアの危機を訴える市民ネットワーク事務局。
共著にVAWW-NET編『NHK番組改変と政治介入――女性国際戦犯法廷をめぐって何が起きたか』(世織書房)、『継続する植民地主義――ジェンダー/民族/人種/階級』(青弓社)、『世界のプライバシー権運動と監視社会――住基ネット、IDカード、監視カメラ、指紋押捺に対抗するために』(明石書店)など。
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06/6/24 |
前夜連続セミナー2006
「差別と反人権」を問う 第2回
中西新太郎「現代日本の“弱者”表象」
○日時:6月24日(土)14:00~17:00
○会場:本郷文化フォーラム *文京区本郷3-38-10 さかえビル2F
○参加費:各回 一般2,000円/前夜レギュラー・サポーター会員・学生 1,500円
○講師プロフィール
中西新太郎(なかにし・しんたろう)
社会哲学、現代日本社会論。横浜市立大学教員。著書に『若者たちに何が起こっているのか』(花伝社)、『情報消費型社会と知の構造』(旬報社)、共著『平等主義が福祉をすくう』(青木書店)など。
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06/6/24 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
響きあうパレスチナとアイヌ
●午後の部:板垣雄三講演
『パレスチナ問題と世界、日本、そして先住民族』
私は半世紀以上も、イスラームについて、またパレスチナ問題について、一般の認識の誤りを批判してきた。だが、いまや世界は反テロ戦争時代のまっただ中。反テロ戦争とは欧米がつくり出し維持してきたイスラエル国家を守るためのものだという本質が、理解されないままだ。ことに日本社会における誤認は目に余る。どうしてそうなのか、その根源を探る。
○日時:6月24日(土)13:30~16:30
○会場:札幌市男女共同参画センター 4階大研修室
●夜の部:テッサ・モーリス-スズキ講演会
『憲法・領土・アイヌモシリ』
9.11以降、加速度を増し「安全保障化」していく世界の中で、日本国憲法の改正が強行されようとしています。他国の憲法では含まれることが多い先住民族・マイノリティの権利がなぜ議題にのぼらないのか、歴史的・国際的な視野から考えてみます。(テッサ)
○日時:6月24日(土)18:30~21:30
○会場:札幌市男女共同参画センター 3階ホール
○参加費:午後・夜共通チケット:1500円/当日:各1000円
○主催:テッサ・モーリス-スズキ講演実行委員会(TEL011-882-0705 松元)
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06/6/8-11 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
ARDE (アルデ) 「鳥の歌」
作/実村 文 演出/伊藤 大
照明/宮野 和夫 舞台監督/大野 淳一郎 宣伝美術・制作/平井 美江
出演/飯原 道代 ・ 荻野 貴継
二人芝居ならぬ二羽芝居。「鳥の歌」は、日本の野生固体として最後の雌鳥となった二羽のトキ(キンとミドリ)をモデルとし、構想に二十年を費やして誕生しました。
語嚢と空間と時間がぎりぎりまで切りつめられたとき、はたしてどんな対話が可能なのでしょうか--。
環境破壊、紛争、性暴力、マイノリティへの視線。この舞台がわたしたし「人間」の含み持つさまざまな痛み、その熱と疼きに静かにおしあてられる掌(てのひら)となることを願っています。青年座の伊藤大氏を演出に迎えたARDEによる初上演、ご期待ください。
とある国の野鳥保護増殖センター。絶滅に瀕する希少種の鳥、キコニア・レウコロディア・アジアティカに対し、国家の威信をかけて、最後の人工繁殖の試みがなされている。現在生き残っているのは、わずかに雌雄一羽ずつ。幼鳥の頃からセンターで飼育され野生の記憶をなくしたモモ(メス・推定年齢13歳)の檻に、飢えて荒野をさまよっているところ捕獲されたばかりのハル(オス・推定年齢4歳)が入れられる。だが、ハルの体はすでに、汚染された山野で浴びた化学物質に冒されていた。
◎前売¥2500(当日¥2800) 学生¥2200
◎上演期間:
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11:00 |
15:00 |
19:00
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6月8日 |
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〇 |
9日 |
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〇 |
10日 |
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〇 |
〇 |
11日 |
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〇 |
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◎場所:アールコリン@JR荻窪駅南口より徒歩10分
◎連絡先(予約) FAX:03-3361-4792 mail: arde0608@aol.com
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06/6/5 |
信濃毎日新聞(6月5日)に掲載されました。
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06/4/22 |
前夜映画セミナー第1回
■リティ・パニュ監督作品 「さすらう者たちの地」上映会■
○日時:2006年4月22日(土) 13時半 上映開始 (13時 開場)
15時半より 映画解説&トーク 「さすらう者たちの地」について
講師:菊池恵介(社会思想史。季刊『前夜』5号でリティ・パニュ監督にインタビュー。)
16時半 質疑応答
17時 終了(予定)
○場所:早稲田奉仕園 小ホール
○参加費:一般 2,000円/レギュラー・サポーター会員、学生 1,500円
○定員80名(できるだけ事前にお申し込みをお願いします。)
●作品紹介
「さすらう者たちの地」(原題:さまよう魂の大地)
監督:リティ・パニュ 2000年/100分/カラー/仏
カンボジアの大地を縦断して一本の細く長い溝が掘り進められている。外国資本により敷設される光ケーブルを埋め込む作業現場である。道端で日夜大地を掘り返しているのは、女性、子どもを含む、カンボジアの最底辺のひとびとだ。元兵士や難民キャンプで生まれ育った戦争孤児たち。教育を受ける権利すら奪われてきた彼らに与えられるのは、鍬一本で深さ一メートルあまりの溝を掘りつづける過酷な土木作業だ。彼等は地雷や不発弾を掘り出すたびに肝を冷やし、また人骨を掘り起こしては悪い霊に取り憑かれることを恐れる。内戦後のカンボジアの大地は、無数の死者たちが供養されることもなく埋没している「さまよう魂の大地」(原題)なのである。
植民地支配からの独立後、三十年にわたる内戦に明け暮れたカンボジア。ようやく平和が訪れたかに見えるこの国に到来したのは、地域経済を破壊し、露骨な搾取関係をもたらすグローバル資本の新たな暴力である。
流浪するカンボジアの民に肉薄したこの作品は、戦禍により根こぎにされた者たちの苦悩をわたしたちに伝えるとともに、いまのグローバル化のあり方について深い反省を迫る。
(季刊『前夜』2号「映像ガイド」(菊地恵介執筆)より)
●監督紹介
1964年にカンボジアで生まれ、現在はフランスを拠点に活動する映画監督。11歳のときに、クメール・ルージュによるプノンペン制圧を経験。家族とともに農村地帯に強制移住させられた。四年間に渡る強制労働の末、ただ一人生き残った彼は、十五歳で難民としてフランスに流れ着いた。当初はクメール語さえ話すことを拒んでいた彼は、やがて映画との出会いにより、みずからの体験を見つめなおす手段を見いだしていく。1989年にはタイ国境の難民キャンプの生活を描いた『サイト21』を制作。以来、内戦と虐殺によって破壊されたカンボジアの記憶の再建を主題に作品を撮り続けている。
●パニュ監督の他作品
「焼けた劇場の芸術家たち」、「アンコールの人々」、「S21――クメールルージュの虐殺者たち」ほか
※作品提供 山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局
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06/3/13 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
三・一独立運動記念講演会
「断絶の世紀」を超えるために――日本と朝鮮の歴史を再認識する――
○講師:徐京植氏(作家、東京経済大学教員)
○日時 3月13日(月) 18:30~
○場所 NPO法人 高麗博物館 |
06/3/5 |
前夜では、春の古本市を開催します。
貴重な掘り出し物が見つかるかも?ご参加・ご協力よろしくお願いします。
ご不要な本、寄付したい本などある方は、前夜事務所まで送ってください!
どんな本でもけっこうです。ご協力よろしくお願いします!(〆切は2月末日です)
○日時 3月5日(日) 13時半~19時
○場所 代々木区民会館集会室
★集会室にて古本市を開催。喫茶・雑貨コーナーもあります。
★別室にてミニ上映会を開催。ドキュメンタリー映像を放映。参加費無料。ご自由にどうぞ。
・14:00~14:45 「アイヒマン裁判と現代」(45分)
映画『スペシャリスト』で現代社会の歯車としてのアイヒマン像を描き出した、エイアル・シヴァンとロニー・ブローマン。エイアル・シヴァン来日時の高橋哲哉との対話も収録。
・15:00~15:45 「『ルート181』――境界線の記憶」(45分) (NHKドキュメンタリー)
パレスチナ人のミシェル・クレイフィと、ユダヤ人のエイアル・シヴァンが、1947年国連決議による幻の「国境」をたどり、占領・被占領という現実を生きる人々へのインタビューを撮影した映画『ルート181』。本作品は、映画の主要シーン、監督へのインタビュー、日本の知識人との対話などを収録し、作品の意義を探る。
※このドキュメンタリーは、映画『ルート181』本編とは異なります。映画『ルート181』そのものは上映しませんので、ご注意ください。
・16:00~16:50 「サイード――21世紀への対話」(50分)
アメリカのパレスチナ人思想家、エドワード・サイードは、イラク戦争勃発前夜、幼少期を過ごしたカイロを訪れ、緊迫した情勢の中で、特別講義「記憶-不平等と人権」を行なう。この講義と、パレスチナの人権活動家、ラジ・スラーニとの対話を綴り、21世紀の世界と、人間のあり方を問うメッセージを伝える。
・17:00~17:45 「『ルート181』――境界線の記憶」(45分)
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06/3/4- |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
韓国の名作ドキュメンタリー『送還日記』を観に来てください!
3月4日(土)、渋谷シネアミューズにて感涙のロードショー!
元「北のスパイ」が自分の村にやってくる。しかも30年の獄中生活の末に...。怖さと好奇心の入り混じった気持ちで撮影を始めた韓国のキム・ドンウォン監督は、徐々に彼らとの人間的な交流を重ねるようになる。やがて彼らをふるさとに帰してあげる送還運動が韓国社会の中で盛り上がり...。12年にわたる撮影を通して親子のような絆を築き、理念を越えた人と人とのつながりの可能性を、500時間のテープに撮り上げた監督のメッセージを、ぜひ観にいらしてください。
キム・ドンウォン監督作品 『送還日記』
韓国/2003/日本語字幕/35mm/148分/ビスタ/モノラル/原題・送還
宣伝・配給:シグロ・シネカノン
3月4日(土)-24(金) 渋谷・シネアミューズ(渋谷文化村通り東急本店前 フォンティスビル4F)
10:00/12:45/15:50/19:00
3月25日(土)渋谷シネ・ラ・セットで引き続きロードショー
12:20/15:20/18:20
当日:1800円 前売り:1500円
(前売り券は、チケットぴあの他、セブン・イレブン、ファミリーマート、サンクス、サークルKでもご購入できます)
問い合わせ:シグロ(TEL:03-5343-3101)古山まで
★季刊『前夜』8号(4月1日発行予定)にて、キム・ドンウォン監督インタビュー掲載!
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06/2/25 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
『ルート181』ヨコハマ上映会
○2月25日(土)12:30開場 13:00~19:00
○会場:のげシャーレ(横浜にぎわい座地下) JR・横浜市営地下鉄 桜木町駅徒歩5分
★1部~3部を休憩を入れ上映します。
★上映終了後、菊池恵介さん(「前夜」編集委員、社会思想史)の解説・トークがあります。
主催:パドルの会★横浜から世界へ★
後援:市民文化フォーラム、ピース・ウォークin神奈川有志
お問い合わせ:090-4436-3457
★チケットを用意しております。会場は定員140名ですので、定員を超えた際、入場をお断りしなければならない場合もあります。事前にご連絡下されば、チケットをお取りしておきます。
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06/1/27 |
執筆者関連イベント ※下記の案内文は主催者イベント案内より転載しています。
■1月27日(金)歴史連続講座のご案内■
=アジアの人々との友好信頼関係を築くには=
四月より、杉並区の中学校で使われようとしている扶桑社の歴史教科書では、日本とアジアの国々との関係はどのように書かれているのでしょうか。なぜ、韓国や中国の人々がこの教科書に反対するのでしょうか。講師の先生の話を伺いながら歴史認識を深め、平和と教育についてみんなで考えていこうと 思います。ぜひ、ご参加ください。お待ちしております。
《歴史連続講座 第二回》
●日時 1月27日(金) 午後6時30分より8時30分まで
(開場6時 開演6時30分)
場所 阿佐ヶ谷産業商工会館
●講師 徐 京植(ソ・キョンシク)さん
●演題 『本当の共生とは』――在日朝鮮人から見た歴史教科書問題-
●講師のご紹介
作家・東京経済大学教員。主要著書に『子どもの涙-ある在日朝鮮人の読書遍歴』(柏書房)、『プリ-モ・レ-ヴィヘの旅』(朝日新聞社)、『秤にかけてはならない-日朝問題を考える座標軸』(影書房)、『ディアスポラ紀行』(岩波書店)などがある。
●入場料 無料
●主催:「歴史連続講座」実行委員会
連絡先 ℡ 03-3396-7121(杉教組内 主任手当拠出金運営委員会)
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